当日の動画を公開しました。
ABLEは教育にイノべーションを引き起こすために、志ある人々をつなぐ国境を越えたコミュニティです。
2018年6月3日(土)に行われたABLE2018Juneでは、「フィンランドの教育から学ぶ」をテーマとしました。フィンランドでは、学習科学のエビデンスを拠り所に、国民だれにも公平で質の高い教育を保証することを目指すという大目標を掲げ、他国との競争ではなく独自の価値観を貫いて世界の範たる教育大国になりました。その理念と理念実現のための合理性に大いに揺さぶられ、日本の今後歩むべき方向について考えさせられました。
今回は最近至るところで取りざたされている脳科学にスポットライトをあて、「脳科学は教育に何ができるか」をテーマにします。脳科学は私たちの知の地平線を広げてくれました。しかし現在、その成果を拡大解釈し、根拠のないままに「脳科学に根ざした学習方法」を標榜して、教育現場にとりいれようとする安易な動きもあります。脳科学は学び方、教育に対して様々な有用な視点を持たせてくれます。しかし、脳科学から、学習や教育について有意義な示唆を得るためには、学習科学のリテラシーと批判的思考が欠かせません。今回のABLEでは、教育現場や保護者たちが脳科学の神話に惑わされることなくその知見を学び・教育に活かしていくためのポイントを提供し、脳科学と健全につき合っていくためのリテラシーと批判的思考をシェアします。
講師は2016年にもABLEにご登壇くださったスイス連邦工科大学のエルスベス・スターン博士とラルフ・シューマッハー博士ご夫妻に再びご登壇いただきます。お二人は、批判的思考力を育むことを目標とした科学・数学教育のカリキュラムを提案し、その実践と検証を行うスイス式「MINT」(Mathematics (数学), Informatics (情報学),Natural Sciences (自然科学), Technology (工学))プロジェクトをスイス全土で展開しています。その一環として、脳科学と教育の神話にも批判的思考を駆使して切り込み、「教育神経科学」という分野を立ち上げて世界の注目を浴びています。
さらに今回は、日本の認知科学の第一人者であり、日本の教育を「主体的な学び」にギアチェンジをさせて、2020年度より始まる入試改革を牽引されている、第17代慶應義塾長、前日本学術振興会理事長の安西祐一郎先生(現:独立行政法人日本学術振興会顧問・文部科学省参与(高大接続改革担当))にもご登壇いただくという豪華プログラムです。スターン・シューマッハー先生たちのお話を受け、安西先生とABLE主宰者今井が脳科学の知見を日本の教育にどのように活かしていけるのか、その可能性を対談します。皆さま奮ってご参加ください。
ABLE 主催者一同
日時
2018年9月22日(土)
12:30開場 13:00開始
会場
株式会社内田洋行東京本社
ユビキタス協創広場 CANVAS 2F
住所: 東京都中央区新川2-4-7
東京メトロ 日比谷線「八丁堀駅」下車、「A4」出口より徒歩4分
東京メトロ 日比谷線・東西線「茅場町駅」下車、「1番」出口より徒歩5分
JR京葉線「八丁堀駅」下車、「B2」出口より徒歩6分
当日会場には駐車場がございません。公共の交通機関でお越しいただくか、近隣の駐車場(有料)をご利用下さい。
定員
120名
お申し込みはこちらから
参加費
一般 ¥5,000
高校生・大学生 ¥2,500
*情報交換会でのフード・ドリンク含む。
*当日受付でお支払いください。
12:30 | 開場 |
Over View 13:00 - 13:15 |
|
オープニング |
|
Session 1 13:15 - 15:30 |
|
脳・学習・教育 |
|
15:30 - 16:00 | コーヒーブレイク |
Session 2 16:00 - 16:45 |
|
トークディスカッション |
|
Discussion Time 16:45 - 17:30 |
ディスカッションタイム |
Closing 17:30 - 17:45 |
クロージング |
|
18:00 - 19:15 | 情報交換会・懇親会 |
主催
ABLE事務局
慶應義塾大学 今井 むつみ、大庭 真人、木村 淳子
東京コミュニティスクール 山崎 智仁
>> 過去のABLEについてはこちらをご覧ください。
特別協力
株式会社内田洋行 教育総合研究所