ABLEは教育にイノべーションを引き起こすために、志ある人々をつなぐ国境を越えたコミュニティです。
今回は、世界指折りの教育先進国スイスで国の科学教育カリキュラムをデザインする世界的に著名な教育心理学者お二人をゲストにお迎えします。大人の科学リテラシーということが問題になるように、実はごく基本的な物理のメカニズムですら、私たちは誤った理解をしていることに気づかないまま暮らしています。これは子ども時代の経験や観察によって形成された思い込みを克服できないことに起因しています。
今回のABLEでは批判的思考と探究力を育む科学教育について考える豪華プログラムを用意しました。
ゲストのエルスベス=スターン教授とラルフ=シュマッハー センター長は、 認知発達心理学の理論に基づいて思い込みを克服するための探究型の教育法をデザインし、多くの学校で実施しました。今回、この教育実践の紹介とともに、その背景となる理論・効果についてレクチャーします。 >> 講演概要
セッション2では、中央教育審議会で教育改革を進めている安西祐一郎学術振興会理事長から、セッション1でのエルスベス=スターン教授とラルフ=シュマッハー センター長はのスイスの実践を受けて、日本の教育の方向性についてお話しいただきます。
パネルディスカッションではセッション2でお話いただいた安西祐一郎先生、前回のABLEにもおいでくださった批判的思考の研究の第一人者、楠見孝先生とABLE主催者の今井むつみが、批判的思考と探究力を育むための教育についてフロアのみなさんとともに議論します。
認知科学の理論に基づいた授業デザインについて学び、誤った思い込みを 学び手が自ら修正し、探究し続けてゆくための方法をいっしょに考えましょう。多くの方々のご参加をお待ちしています。
ABLE 主催者一同
日時
2016年7月30日(土)
12:30開場 13:00開始
会場
株式会社内田洋行東京本社
ユビキタス協創広場 CANVAS 2F
住所: 東京都中央区新川2-4-7
東京メトロ 日比谷線「八丁堀駅」下車、「A4」出口より徒歩4分
東京メトロ 日比谷線・東西線「茅場町駅」下車、「1番」出口より徒歩5分
JR京葉線「八丁堀駅」下車、「B2」出口より徒歩6分
定員
120名
参加費
一般 ¥3,000
学生 ¥1,000
*情報交換会でのフード・ドリンク含む。
*当日受付でお支払いください。
12:30 | 開場 |
Over View 13:00 - 13:30 |
|
オープニング |
|
Session 1 13:30 - 15:30 |
|
科学・数学における概念変化と探究を促す教育実践と理論 >> 講演概要 |
|
15:30 - 16:00 | コーヒーブレイク |
Session 2 16:00 - 16:30 |
|
日本の教育の方向性について |
|
Pannel Discussion 17:00 - 18:00 |
パネル ディスカッション |
|
|
Closing 18:00 - 18:10 |
|
18:20 - | 情報交換会・懇親会 |
人間は誰しも、幼少期のなんらかの思い込みによって生まれた誤認識を大人になった現在でも多かれ少なかれ持っています。今回のABLEでは、それらを見つめ直し、批判的思考・科学的思考を成長させる教育とは何かを考えます。
頭は思考の象徴として、 花は経験や教育から育ててきた私たちの知識や教養を表しています。この花には、いつか朽ちてしまうという表現の意図も含まれています。
そして向かって左半分は誤認識をもったままの思考の停滞状態を、 右半分は正しい知識や教養を使って育てられた私たちの思考力をそれぞれ左無彩色、右有彩色で表しました。
この状態が現在の私たちの姿です。
しかし私たちはここで停まることなく、思い込みの誤認識を修正していくことができます。無彩色の領域を鮮やかに美しく色づけていくことができます。それを可能にするのが探究です。
今回のポスターは、このコンセプトを表しました。
主催
ABLE事務局
慶應義塾大学 今井 むつみ、大庭 真人、江部 正周、白石 響、村松 明日香
東京コミュニティスクール 市川 力、山崎 智仁
大木 慎也
ソニー株式会社 小俣 貴宣
平丸 康之
佐宗 邦威
松石 悠
>> 過去のABLEについてはこちらをご覧ください。
特別協力
株式会社内田洋行 教育総合研究所